現地の面積は1ムーと呼びます。 大体0.6アール位
この面積で採れる葱はわずかの数百Kg (厳密には言えない)広大な面積があるからある程度の収穫量があったが畑当たりの歩留まりは相当効率が悪く、土壌もやせ細っており根は僅かしか発根していなかった。
これでは病害虫にも弱く株自信も立派に成長するわけがない。
これをなんとか出来ないか? という訳だが、、、
自分には全然勝算がありました。
これはどこかの現場に似ているな、、と思いました。 そういえば京都の北部、京丹後でこういう現場を経験しとなと思い出しました。 当時は京丹後では九条葱を作りたいがそんな物作れないと現地では言われており、その時私に問い合わせが入り、翌年には成功、その次の年には京丹後がちょっとした産地化していました。
それと比べると雲南省の気候は通年春の陽気 土壌さえ力が付き、あとはNPKのコントロールを上手く考えれば意外と簡単に収量は上がると感じていました。
現地の方に説明する為の資料を作り、苗からの栽培方法を考える事にしました。
ただし土を良くする資材は何か解るけど一体どうやって手に入れてここまで運ぶかが問題です。一つの成分は中国に豊富にある成分なので内陸からいくらでも持ってこれると思っていましたが、もう一つの大事な成分を含む鉱物をどうやってこの地域に運んでくるかと思案していたところ、、ある物を発見!!
見るからに多孔質のこの物質はなんだろう!?と思って日本の分析機関にもしかしてと依頼する為にこの鉱物を持って帰って一度帰国しました。
その後日本で最低限中国に必要な資材を考えて、肥料設計と苗の管理方法を検討していると、例の鉱物の分析結果が送られてきました。
完全にビンゴ!!!なんと、どうやって日本から運ぼうかと考えていた鉱物が陳会長が管理する敷地内 文山の硯山の山の一部に大量に存在したのです。
これは奇跡だと驚きました!!
そして現地に送るべき資材を送り、あとはSNSで日々作業指示を送らせて頂きがら数ヶ月経った頃
現場から葱の収量が何倍にもなったと連絡が入りました。 実はこれも確信があり恐らく早期で結果は出るだろうと予想してましたが、、写真を見て感動しました。
自分が普段考えながら設計している土作りや肥料設計が海を渡っても通用した事が実証できたのが嬉しい出来事でしたし、この事は一つ自分の自信に繋がりました。
その後コロナになってしまい現地には行けていないけど、今年くらい雲南省に行ってみようかと考えています。